【簡単説明】サービス付き高齢者向け住宅について

概要

「サービス付き高齢者向け住宅」は略して「サ高住」や「サ付き」とも呼ばれ、その名の通りサービス（安否確認と生活相談）が付き、バリアフリーに対応した高齢者のための賃貸住宅のことです。

費用

初期費用

私たちがマンションを借りるとき、必要な初期費用は敷金や保証金（家賃の〇ヶ月分など）といった預け金のみです。「サービス付き高齢者向け住宅」も賃貸契約ですので、同様に敷金や保証金のみとなります。「有料老人ホーム」のように高額な入居金は必要ありません。

月額費用

安否確認・生活相談に必要なサポート費、が家賃・管理費とは別にかかります。相場としては5,000円～30,000円/月程度で、そのぶん一般の賃貸住宅に比べて割高になります。

居室

介護施設の居室面積はトイレ・洗面の付いた20㎡前後ですが、「サービス付き高齢者向け住宅」であればバス・キッチンが完備され、1K～2LDKまで幅広いタイプの居室があります。

介護

訪問介護やデイサービスなど外部の介護事業所を利用します。中には、訪問介護事業所やデイサービスが併設している「サービス付き高齢者向け住宅」もあります。

医療

施設が提携する医療機関の訪問診療や訪問看護サービスを利用します。また訪問看護事業所などが併設している「サービス付き高齢者向け住宅」もあります。

食事

「サービス付き高齢者向け住宅」のおける主な食事の提供体制は以下の通りです。

・施設の厨房で調理している

・外部の業者が作ったものを施設で温める

・宅配弁当を提供する

※居室にキッチンが付いている施設は、自分で調理することもできます。

なお、「サービス付き高齢者向け住宅」の食事は大半が必要に応じて別途契約となります。そのため月額利用料に食費が含まれていない場合もあります。※別途食費と記載がないか料金表をしっかりチェックしておきましょう。

その他のサービス内容

必要に応じて掃除、洗濯、通院時の付添いや買い物代行などのサービスを利用することができます。

※提供するサービス内容は施設によって異なり、一般的に別途費用が必要となります。

介護型の「サービス付き高齢者向け住宅」もある

「サービス付き高齢者向け住宅（一般型）」=「お元気な方向けの賃貸住宅」といったイメージですが、介護を必要とする方を対象とした「介護型」の「サービス付き高齢者向け住宅」もあります。

「介護型」の居室面積は介護に適した20㎡前後。訪問介護事業所やデイサービスなどが併設している場合が多く、区別がつかない程「介護付き有料老人ホーム」に近い雰囲気です。

「サービス付き高齢者向け住宅（一般型）」はこんな方におすすめ

・子供の近くに引越したいけど、高齢で賃貸マンションが借りれない・・・

・夜中に何かあっても誰にも気付いてもらえないのでは・・・

・一軒家で掃除が大変！小さな部屋に引っ越したい・・・

注意点！

「サービス付き高齢者向け住宅（一般型）」は介護施設ではありません。介護が必要となれば、「有料老人ホーム」や「サービス付き高齢者向け住宅（介護型）」への転居が必要となる場合があります。将来的な転居リスクを把握しておきましょう。